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Numberに記事を書いた

文藝春秋のゴッツい屋台骨、スポーツ総合誌「Number」に記事を書かせてもらった。

Moto2の高橋裕紀選手と、GP125の小山知良選手へのインタビュー。それぞれベラボーに忙しい中で結構な時間を割いてもらい、みっちりこってりたっぷりと話を聞かせてもらったにも関わらず、許された文字量はひとり当たりわずか20文字×60行。1200文字。原稿用紙3枚。2人合わせても6枚分。

少な。

ちなみに9月24日発売のヤングマシン11月号で書かせてもらった「中野真矢のスポーツライディング入門」は、軽くその約5倍、持ってけドロボー的な原稿用紙30枚分である。

多。

ちなみに9月27日発売のライダースクラブ11月号で書かせてもらったRSタイチの記事は約1.5倍、よろしかったらどうぞ的な原稿用紙9枚分である。

あまりに滑らかかつさりげなくナチュラルで違和感ゼロの宣伝っぷりに、我ながら驚くばかりだ……。

それはともかく、ナンバーはバイク専門誌ではない。なにかっつうとサッカーと野球ばっか特集してる感じだけど、実はサッカー専門誌でも野球専門誌でもない。スポーツ総合誌だ。専門誌ではない以上、読む人は、バイクやレースについて何も知らないと考えなければならない。

「フロントまわりの剛性が問題。フレームにカーボンパッチを当てながら解決を図っている」(高橋選手)とか、「フレームが勝手に舵角を当ててくれるセッティングが好み。だから僕は手にマメができない」(小山選手)みたいな話は、とてもじゃないけど書けない。書いてもいいけど、編集担当の渕貴之さんにハネられるのは必至だ。

話はそれる。少ない文字数でいじめられたから、自由自在にそれる。

渕さんは、文藝春秋社が誇る敏腕編集者。かどうか定かではないが、バイクに乗せれば同社最速の編集者であることはほぼ疑いない。彼はトランポにモト・グッツィの1100スポルトなどというイミフなバイクを搭載し、筑波サーキットをかなりの頻度で走っているのだ。

いくぞバラすぞバラしちゃうぞ。渕さんのベストタイムは1分9秒台。1100スポルトで9秒台ってよく分かんないけどかなり速いんじゃないかと思われる。でも、オレのベストよりは6秒遅い。どっちがエライかは明白である。

「今回の原稿、少なくて大変申し訳ないんですが60行でお願いした……」「なぬーっ! 少なすぎーっ! 筑波のベスト、どっちが速いか分かってんですかーっ!?」「あ、はっ、はい、速いのはGOさんですっ。たっ、大変失礼いたしましたっ! さっそく上の者とかけ合って、600行に大増量サービスいたしますっ」

……というわけには行かないのだ。いくらオレの方が6秒も速く、レースにならないぐらいの大差があったとしても、ライダーひとりあたり60行の牙城はビクリとも揺るがないのである。

「ちょっと待て、短い原稿の方がラクなんじゃないの?」とお思いでしょうか。いえいえ、そんなことはないんスよ。短い原稿って、結構大変なんスよ。よく「ブログあんなにいっぱい書いて、大変じゃないんですか?」って聞かれるけど、こういう長い文章をダラダラ書く分には、全然大変じゃないんだ。何も考えずにキーボードを打つだけだから、時間も大してかからない。

それよりも、たくさん話を聞いて、たくさん体に取り込んだ印象の中から、「何を書かかないか」を決めなくちゃいけない短い文章の方が、書き出すまでにずっと時間もかかるし、書き出してからも難しい。

しかもナンバーだとバイクが知らない人にも分かるように書かなくちゃいけないし、だからどうしたって説明しなくちゃならない部分も出てくるし、しかも「日本GPに向けて、読んだ人が各選手を応援したくなっちゃうような内容で」とか言われるし、なおかつもちろん文章として面白くなくちゃいけない。

なのに、たった60行。

そんな面倒な仕事を発注してくれた渕さんは、オレより筑波で6秒遅い。

しかも、さんざんサンバーを勧めたにも関わらず、購入したトランポはキャラバン。

世の中、何か間違っていると言わざるを得ない。

記事は、9月30日(木)発売のNumber763号に掲載される。「日本人レーサーの現在地」というタイトルの「世界で戦う日本人レーサーの皆さん頑張って企画」だ。オレが書かせてもらった高橋裕紀選手、小山知良選手のほかに、MotoGPの青山博一選手、F1の小林可夢偉山本左近選手、INDYの佐藤琢磨武藤英紀選手が登場する。

Numbercomp
↑こんな表紙。のはずもなく。

かくなるうえはNumber763号を1人10万冊購入のうえ、「いやーバイクのレースも面白いんですね」「日本人レーサー頑張って!」「渕さん、これ以上GOタカハシをのさばらせないように、早いとこブチ抜いてください。フチさんがブチ抜く。ふふ」といったハガキを編集部に送りつけまくると、今後バイクの大特集を組んでくれるかもしれないけど保証はない。

そしてこのブログが原稿用紙7枚分。何か資源のムダ遣いをしている気がしないでもないが、皆さんがこのボタンにほんブログ村 バイクブログ バイク モータースポーツへを愛のクリックしてくださると、そんなネガティブな気分も吹き飛び、ナンバーには書き切れなかった両選手のマニアックなネタを当ブログで披露する保証はない。

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↑比較的つぶやき気味。

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コメント

この表紙を作ったのはケンさんと想像しますが・・・本気で作りすぎです(笑

投稿: の | 2010.09.22 11:07

初めまして。こんばんは。

サーキットを走るだめにだけ通ってるスポーツジムで
マガジンラックに置いてあるNumberを読んでます。
後半の片隅に載ってるモータースポーツの記事に切なく思いながらも
ひそかに楽しみに読んでます。

「Number763号」がもし実現したならば
お小遣いの許す限りに買っちゃいたいですね!
そして、色んなところにばらまきたい☆

投稿: ひよこ | 2010.09.30 23:03

>の師
残念、オレ自作でした。フチさんに怒られるかな、と思いつつ……。

投稿: ごう | 2010.09.30 23:35

>ひよこさん
サーキットのためにジム通いって、プロ級じゃないですか! すげー。Number763号、表紙こそ違いますが本日絶賛発売した模様。ぜひひよこさんの莫大なお小遣いを全面投入してご購入のうえ、そこら辺にバラまきまくってください。僕の手元にも届きましたが、まだ開封してません。表紙を見るのが怖くて。

投稿: ごう | 2010.09.30 23:38

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