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CB1100に乗った

うーむ久々の更新がCB1100のインプレとは、時代も変わったものだ。

意味が分からないだろうか? 大丈夫。オレにも分からない。

あらかじめ言っておきたいのは、オレはバイクの見てくれにあまり興味がないし、CBの伝説にも関心がないし、空冷にこだわりもないことだ。つまりCB1100を語るにおいて、これほど不適な人間もいないのだ。

「じゃあ何で乗ったんだよ!」と言われたら、「だって仕事だもーん」と答える。そう、好き嫌いや興味関心の有無に関わらず、乗れと言われたバイクに乗るのが仕事である。

個人的な興味の範疇からすれば、ハッキリ言ってCB1100なんてまるっきり眼中になく、乗る前日に初めて資料を見て「なんじゃコリャ」と思っていた。「カウルねえじゃん」と。「倒立フロントフォークじゃねぇじゃん」と。「5速しかねぇじゃん」と。「88psタハッ!」と。

で、実車と向き合っても、「ふうん」な感じだった。仮にフツーに街を歩いててこのバイクが通り過ぎても、「あ、なんか動いてる」「クルマじゃないな」「自転車でもない」「何だろうなあ」ぐらいのことしか感じないだろう。

ちょっと眺めてみたりしても、特に感想はない。「なんか尻すぼみの割にタンクがでけぇな」ぐらいのことしか思わなかった。

渋々またがると、軽い。ここで初めて「おっ」と思った。軽いじゃん。いいじゃん。軽いのはいいことだ。めんどくさくない。それでなくてもバイクは装具を整えなくちゃ乗れないというめんどくささがあるのに、さらに押し引きが重いと心底ドンヨリした気分になる。

ところがCB10111000110は何か1と0の数を間違え気味な気がするがとにかく軽いので、「しょうがねぇ、乗ってやっか」という前向きな気持ちになれる。

テレテレッと走り出す。何にもない。「!」も「?」も、何もない。かといって、すっからぴんのワケではなく、ほどよい操作感つうんですかね、何かこう、機械を動かしてる実感がある。けど、何もない。「オレオレオレオレオレだからオレだしオレだよ」みたいなオレオレエンジンではない。「………………。…………たまにはボクのことも、思い出してください」みたいな、主張のなさっぷりが気持ちいい。

アクセルを回すと、ちょびっとだけタメがあって、前に出る。ボヤけた感じっつうんでしょうか。その間も別にめんどくさくないが、走っているうちに、「どうせ遅れてツイてくるんだし、まぁそんなに回さなくてもいっか」と、バイク乗り的なイケイケ気分は見事に殺がれる。気付けば5速2022020rpmじゃない5速2000rpm前後で悠然と走っている自分に気付く。

悠然と! 何だそりゃ。セコセコ乗りたいじゃんバイクは。青筋立てて。「何人たりともオレの前は走らせねえ!」って。ところがCB1100に乗っていると、「さ、お先にどうぞ」「いやいや、そちらこそお先に」「何をおっしゃいますやらお先にどうぞ」「めっそうもないお先にどうぞ」と、エレベーターを譲り合うサラリーマン的に、あらゆる場面で一歩も二歩も下がっている。実際に、車速も次第に下がっていく。恐ろしいバイクだ。去勢されちゃうよー。

気を取り直して、ワインディングで気合いを入れてみる。十分速ぇ。ブン回すと高回転域も気持ちよく伸びるし、何だよイケんじゃねぇか! 倒し込みからパターンと寝てくれるハンドリングも爽快かつ軽快だ。おっしゃー行くぞおりゃおりゃー!

と思ったら、「あーーーーっ!」とハラんで死にそうになった。寝るは寝るけど、曲がらないのだ。いい速度にコーナーに突っ込んでいく。バシッと寝る。「よしコレなら曲がれるだろう」と思えるバンク角なのに、「あーーーーっ!」とハラんで行くのだ。

スーパースポーツだと、ハラんでも落ち着いてもうひと寝かせすれば何とかなったりする。しかしCB1100の場合はすでにいいバンク角なので、追加のひと寝かせができない。「あーーーーっ!」と叫びながらハラんで行くしかないのだ。

い、いかん。ペースを間違えてるってことだ。よく寝る気持ちよさにかまけて、ペースを上げすぎてる。もっと低い速度域で、クイックなバンキングを楽しんでいればいいのだ。リアル速度を求めちゃいかんのだ。

というわけで、エンジンに去勢され、ハンドリングに去勢され、もうワタクシ、すっかり内股になってソソソと歩いてしまいますわん。

だけど、いいんじゃないの? CB1100。なんかね、「バイクううぅぅぅっ!」って感じが全然しないんだ。電車の中では恥ずかしくてバイクの雑誌を読めない感覚ってない?「趣味は?」って聞かれて、「えっ、あの、その、実はここだけの話、バイクに…」って、なーんか気恥ずかしい。

そういう「オレはバイクが好きだぜっ!」と言うだけで発散される青臭い暑苦しさが、CB1100にはないのだ。「街ですれ違っても何とも思わない」と書いたけど、その無味無臭無色無害な感じは、意外と今の時代に合ってるんじゃないかと思う。

しかし「バイクはスーパースポーツだけあればいい」と公言してはばからなかったオレが、「F800Rすげぇいい」とか「CB1100ってさあ」とか言ってるわけだから、ホント、時代ってヤツだなあ。

え? 年齢じゃないかって? どうなんだろう。相変わらずバイクと言えばサーキットをブンブン走るのが一番好きだ。でも公道は、世相とか時代とかが反映されるパブリックな場だ。そこを走るクルマなりバイクなりが、空気を醸成するって面もあるだろう。

そういう意味で、レプリカがガンガン走っていた時代と今の時代では、公道で乗るべきバイクも違ってきてるような気もするんだ。すなわち社会というのはそれを構成するエレメントによって織りなされるパラダイムシフトでロシア正教会がピョートル大帝でピョーピョピョピョピューーーピピーガガガガジジジジジジジッピーーーーーー(難しいこと考えすぎて破損)。

沢尻エリカがネタになると、オレのブログのアクセス数が増える。高城剛。高橋剛。確かに似ている。15年ほど前、三宿の蕎麦屋で高城剛がソバを食ってるのを見た。食い方が実に下品で、とても残念に思った。にほんブログ村 バイクブログ バイク モータースポーツへ

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コメント

最近よくテレビでGOさんみるよー
http://www.tbs.co.jp/tumbling/
これに出てるのね、準主役で。
すごいじゃん、部活のキャプテンかー。

投稿: わだ | 2010.04.29 16:31

>わださん
何のことだかちーっとも分かりませんでしたが、たまたまshin_gさんに聞いたら、出演している瀬戸康史さんとオレが似てるって話なんですね。全然似てねえっつの。

投稿: ごう | 2010.05.30 17:49

はじめまして。
インプレの曲がらないバイクw
見てて笑ってました。

個人的に思ったのはCB1100のリヤサス、エンジン廻りを見ても
コストダウンのための流用の塊では
ないかと思いました。

ノーマル派のユーザーは恥ずかしくて乗れないですよね・・

空冷CBは過去になったんだなぁと
思いました。

私は、ホンダ特有の排気音
「ヒュンヒュン♪」が苦手です。

空冷の荒々しい渇いた音が好きなのに。

このバイクは・・・

ためになるインプレでした^^
ありがとうございます。

投稿: 匿名 | 2010.10.21 05:45

>匿名さん
僕としては「恥ずかしくて乗れない」ほどヒドさが分からないというか、結局は機械なのでさほど美しくなくてもいいというか、こだわりがないというか、どっちでもいいというか、速けりゃいいというか。ただ、時代が時代ですから、コストにシビアにならざるを得ないのは仕方ないですよね。昔には絶対に戻れないわけですから、今なりの良さや楽しみ方を見つけるのもひとつの方法ではないかと思います。

投稿: ごう | 2010.10.22 18:26

ほんとにせかさないバイクですか?わたしが試乗した時はアクセル全開、4速7000回転で180出しましたよ。こっから5
速入れて全開したら190あたりでリミッターかかりました。邪魔ですねリミッター!!

投稿: 774rr | 2011.03.07 20:41

>774rrさん
おーっ、CB1100で燃えたぎるとは、熱いですね! オレは公道でしか試乗できなかったので、そこまで至りませんでした。

投稿: ごう | 2011.03.08 06:51

三京なら出せますよ、高回転域もcbとさほど変わらないと思います。

投稿: 774rr | 2011.03.09 13:15

>774rさん
お気を付けて…。

投稿: ごう | 2011.03.09 16:05

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