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【大作完成】関越3耐レポート【8000文字】

11月24日、朝。

スペイン・タカサキ州、カートランド関越。難攻不落で知られる全長520mのサーキットに、各国を代表するトップライダーたちが続々と集結した。世界千七百五十四大耐久レースのひとつ、関越3時間耐久レース。略して「関3」の幕開けである。

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↑関3のフォーマルウエア。どうしてオレ、インナースーツでうろうろするのが好きなんだろう……。

さて関3は、TrekSportsClub主催の青木宣篤スパルタ式バイクレッスン(誇張入ってます)「大人レッスン」の集大成的レースだ。正式名称を「大人3時間耐久レース@カートランド関越」といい、DR-Z50/70などのモンスターマシンを駆り、2人1組で3時間のレースをする。

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↑マシンは世界のノブアツ自らが整備してくれちゃったりする。かたじけのうございます…。

大人になんかならねーよ!

レース名に「大人」と冠してあるところが、大人げのないオレを狙い撃ちしているかのようではないか。しかも、A4用紙1枚のブ厚いレギュレーションブックには、「スポーツマンシップに則り『大人げある』レースを志す」とまで書かれている。

大人げとはなんだ! 大人毛か! それならオレだって一応は大人なんだから、ボッサボサだぞ! ジャングルだぞ! 密林だぞ! 縮れ毛がもっしゃもっしゃ絡まっててすんごいことになってるぞ!

こうして読んでくださる人を淘汰しながら、粛々とレポートは進む。みんな、脱落しねぇで着いてこい!

そしてもうひとつ、ブ厚いレギュレーションブックには、「ウイナーはガッツポーズで1ラップ」とある。コレだ。「もさもさの大人毛に隠れたウインナーは、今日もガッツだぜ」と言いたいワケであろう。さすが世界のノブアツ、特大ウインナーがドォンとジャングルの中にそびえ立っているのだ!

完全にドン引きの気配を感じつつ、粛々とレポートは進む。みんな、脱落しちゃえ!

要するに、大人でありながら勝利をめざせ、ということである。大人になんかなってやんねーよーだ。あっかんべー。

と思っていたら、敵は味方の中にあった。今回一緒にスペイン・タカサキ州に来てくれた、ヤングマシン誌期待の副編集長・イチの存在である。

イチは、茫洋とした風体ながらも、大人げのある人物だ。今回のレースにあたっても、「レースだレース。勝つぞ勝つぞ負けるわけにはいかないぞ! 勝つぞ、勝つぞ、エイエイオー!」と、いつものようにムダに鼻息が荒いオレに対し、イチは至って冷静である。

「別に前のバイクを抜かなくても…」「みんな仲良く手をつないでゴールすれば…」「遊びのレースなんだし熱くなる必要はどこにも…」みたいな腑抜け状態なのである。

カーーーーーーッ! バッカモーーーーーーン!! 勝とうと思わないで何がレースじゃ!!!! 行け! いいから抜け! とにかく抜け!! 1台でもいいから抜け! 抜きゃ分かるから。抜くっつうことの意味が分かるから! とにかく抜いて。お願いだから抜いて。ね…、抜いて……。抜いてぇん……。

と、何やら妖しげな雰囲気になりつつ、覇気のないイチにとにかくカツを入れまくる。

そもそもイヤでも大人だから、「あ、いや、お先にどうぞ」「いやいやいやいや、そちらこそ」「いやそちらこそ」「どうぞどうぞいやいや」みたいな分別は、オレにだってあるんだ。……あるのかなぁ。あると思う。たぶん。

ぶつけてまで抜いてやろうとか、あの野郎ぶっつぶしてやる、簀巻きにして東京湾に沈めてやる、コマセにして東京湾に撒いてサビキ釣りしてやる、なんてまるっきり思わない。これはマジで。1台抜くより、コンマ1秒上げるより、無事に走行を終えることの方が、よっぽど大事だ。

勝とうするから面白い

だけどさ。

競争なんだから、全力で勝とうと思った方がおもしれーじゃん。「いや遊びだし」「いや大人だし」って言うけど、オレはMotoGPなんか世界最上の大人遊びだと思っている。だって、突き詰めれば「バイクに乗ってヨーイドンして、さて、誰が世界で一番速いでしょうか?」ってだけのことだ。ムズカシイ話じゃない。それだけのことに、お金と知恵と努力と技術と政治と運と何だかんだを、まさに大人げなく、世界最大規模でバンバン投じているからこそ、MotoGPは面白いんだ。

「勝ちたい」と思うことから、すべてが始まる。自分を高めたり、頑張ったり、努力したり、工夫したり、悔しかったり、次につながったりするのは、すべて「勝ちたい」という思いが出発点だと思う。

誰だって、バイクに乗ってて速い人にブチ抜かれたりすりゃあ、本当は悔しいはずだ(そんなことない?)。それをですね、「大人げ」的に「はいはい、速い速い。でも別に気にしないし」「ボク遅くてもいいし」「ボク悔しくないし」みたいに隠すから、面白くないんだ。「ボクは速くなるよりうまくなりたい」とか。「ボクはこのバイクを理解できれば、それでよいのです」とか。

うるせー! いいから速くなれ! とオレは思うんだ。言い訳じみたことばっか言ってねーで、とにかく速くなれ! 速くなろうとしろ! 速くなってからなんか言えって。だって、速く走るのって、ライダーの本能みたいなものじゃない?(かなり強引な話の展開であり、これはスポーツバイク乗りおよびサーキット対象に限定したことではないかと自覚しております)

でも、メシを食ったりウンコする本能とは違って、こいつがまた、本能に逆らう本能なものだから、なかなかうまく行かない。バヒュンバヒュン抜かれて、死ぬほど悔しい思いをいっぱいする。でも、その悔しさをふさふさの大人毛で覆い隠しちゃったら、せっかくの原動力がしぼんじゃうんじゃねーの?

つうかバイクで抜かれて悔しくないなんて、オレには信じられない……。悔しさを全面にさらけ出さないことが大人になるってことなら、オレはぜってぇ大人になんかならねぇ!! 大人毛ナシのツルツルで一向に構わん! まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ。それがオレの忍道だってばよ!

いやいくら忍道とはいえ、大人毛をツルツルにするのはさすがに抵抗あるな。いや、どうなんだろう。やってみたら意外とイイもんなのかな。すぐチクチクするだろうな。うふん。

……さらに読者の皆さまが激減した気配を感じるが、でもいいんだ。イチにも大人毛なしのツルツルモードで熱くなってもらおうじゃねぇか!!

いいから抜け、とにかく抜け!

予選はくじ引きで割り振られたマシンを使って、34秒3でポールポジション獲得。うーん33秒台に入れたかったなー。

そして決勝のペアリング。本当は予選トップのオレは予選最下位の人と組むのだが、「媒体組」ってことでイチと組むことに。うーむやや有利だ。しかし断じて言うけれど、世界のノブアツに袖の下を握らせたワケではない。彼の独断なのだ。独裁恐怖政治なのだ!!

しかもイチと組むことは、それほど有利ではない。イチは36秒5で14人中7位と、予選順位までそこそこ風味でとことん覇気がない。そのうえ朝の段階では、イチには他人様を抜く気などゼロだったのだ。

そんなわけで決勝前、イチには「とにかく抜け!」を繰り返した。タイムはオレも含めてみんな大差ない。実力はマジで僅差と言っていい。となると、ポイントはパッシングにある。抜こうと思ったら抜ける。抜けないと思ったら、ぜってぇ抜けない。ぜってぇにぶつけちゃダメだけど、抜くんだ!!

つうことだけを言って、レースだ。オレはマシンのゼッケン順で決まった5番手グリッドからスタートし、2、3周でトップに立った。イチに「とにかく抜け!」と言った手前、とにかく抜いた。

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↑序盤はみんなペースが上がらない。今のうちに抜いたれ〜っ! と気合い入りまくり。

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↑で、転んだ(笑)。スタート直前にイチが「うーん、このタイヤ、右側が終わってるな」とつぶやいていたのだが、まさに右コーナーでスリップダウンしてしまったのだ。

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↑後ろからズドドドドーッと速い人々が迫り来る。2番手グループに飲み込まれそうになりつつも、何とかトップをキープしたままレースに復帰できた。あっぶねぇ!

しかしみんな速い。オレを先頭にダンゴになってる。こっちはスリップダウンしたばかりで、右コーナーが怖くて怖くて、きっちりと走れない。できればいったんピットに戻ってお茶などすすり、せんべいの2、3枚でもかじって落ち着いてから復帰したいところだ。

でも、レースは止まらない。後ろを意識しながらも、自分の走りを取り戻していくしかない。こんなヘッポコ走りじゃ、いつ抜かれてもおかしくない。はずなのに、仕掛けてこない。抜けないんだ。微妙なタイム差だから、抜きあぐねていた……んだと思う。

とりあえず頭突っ込んでみ!?

抜く間合いは、なかなか説明しにくいんだけど、まずは「ふんぬ!」と頭を突っ込んでみることである。抜くつもりにならなくてもいい。いつでも引くつもりでいながらも、先行車の真横よりちょっとだけ前に頭を出す。

なぜなら、先行車はあなたにまったく気付いていないのだ。バトル気分マンマンで先行車の真後ろに着き、フェイントかけてみたり左右に振ってみたりしても、相手に気付かれていないんじゃ、ただ虚しいだけだ。

真横に並んでも、気付いていない可能性が高い。必ず、真横よりちょっとでもいいから前に出る。相手が気付くと、たいてい「ビクウゥゥッ」とする。ビクッとしなくても、ラインが変わったり、何らかの変化が生じる。

相手が気付いていないと思うことは、実はとても重要で、クラッシュを防ぐことにもなる。気付いているかどうか分からないまま、自分だけバトル気分マンマンで突っ込むから、本当に突っ込んでしまうのだ。バトルは相手があってのこと。相手が気付いているかどうか。頭を突っ込みながら、そのことに細心の注意を払おう。

何このハウツー記事みたいなノリ。違うんじゃねえ? やめやめ。

イチ、覚醒

確かオレの後ろを走っていた人が何人か転んでしまったような気がするが、辛うじてトップを守ったままライダー交代した。イチの番である。どうだイチよ。気合いを見せろ!!

お、意外と熱い感じで走っているではないか。最終コーナーを立ち上がり、ピット前に帰ってくるたびに、アクセル全開のゼスチャーをして、「イケ、いけ、いけ!」と気合いを注入する。先行車に迫った時などは、もうこっちのこめかみがブチ切れるんじゃねーかという勢いで、「活け! 池! IKE!!」である。

イチに見えているのかどうかは分からない。いいんだ、見えてよーが見えてまいが。とにかく「池!」という雰囲気を醸し出すことが、イチの右手に力を込めさせるのだ。たぶん。

そして何と、じわじわじわじわと先行車を追い詰め(周回遅れのマシンだけど)、ついにパッシングを決めたのである!「みんな仲良く」「抜く意味なんかないし」と言っていたイチが!! すごいことだ。これは本当にすごい。

だって、先行車を抜くっつうのは、ひとりで走ってる時とは違うテンションで、違うラインを通って、違うタイミングでいろんな操作をすることになる。それでも転ばず、もちろんぶつからず、その場を切り抜け、抜いた後は抜き返されないように気を使いつつ、ペースを上げなくちゃいけない。簡単に言っちゃえば、頑張らなくちゃいけないんだ。

イチはそれを成し遂げた! イチすごい! エライ! カッコいい! お琴だ! 違った。男だ! 漢だ! 漁師だ! よく分かんないけど漁師みたいなカッコよさだ! こじんまりとライブやってる吉田栄作より全然イケメンだぜイチ! さすが副編集長! 中学の時に生活指導委員長になったっきり「長」が付いたことがないオレからしてみたら、もう超大物だぜ!!

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↑1度パッシングの美味を知ってしまったイチ。「おし! 次行くぜ!」と、鼻息が荒くなっているのが、傍目にも分かる。が、相手は次々に変わり、クセも速いポイントも違うので、そう簡単にはいかない。でも諦めんじゃねぇぞイチ! おめぇには伝説の漁師の血が流れてんだ!「津軽海峡の鬼鮫」と呼ばれた、おめぇの親父の血がよおぉぉぉ!!! と、さらに気合い注入である。

際どいバトルの果てに、スッ転んだりもしたイチ。すごいよイチ…。どうしちゃったんだよ。別人じゃねぇか。もはや小栗旬よりカッコいいと認めざるを得ないよイチ…。レポートすらうまくまとまっててカッコいいよ……。

転んでロスしたのは……

オレはオレで、周回遅れの人だろうがなんだろうが、大人毛ツルツルモードでうりゃうりゃーと抜きまくった。本当にみんなのタイム差は僅差で、オレより確実に速そうな人も3人ほどいたりして、そう簡単には抜けない。数周後ろで様子を見て、相手の不得意を見つけながら、どうにか前に出る。

さらに右コーナーでの転倒を教訓に、なるべく寝かさない走りを編み出し、今まで以上のペースで、安定して走れるようになった。オレもエラい。超サイヤ人さながらに、戦いながら進化しているではないか! オッス、おら、ごう!

超サイヤ人化せざるを得ない事情もあった。というのは、我々はトップとはいえわずか数周差しかつけておらず、1周36秒程度のコースでは、一発転倒でもしてモタついてたらすぐ抜かれてしまう程度のアドバンテージしかなかったのだ。転んでなんかいられ

転んだ。

2度目の転倒だ。奥の左ヘアピンでスリップダウンしたがその瞬間に人生最大級の素早さを発揮してマシンを起こし、そのまま再スタートした。タイムは39秒台で、4秒程度のロスで済んだ。4秒て。転んだのオレ? ライダー交代して「いやー、転んじったよー」と言っても、チームクルーもノブさんも誰ひとり気付いていなかった。……夢?

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↑転んだバツとして腕立て伏せ……じゃないんだ。レース中盤の、「ノブアツ式スコール」である。レース中に突然、独裁者ノブアツが全車ピットインを命じる。南国のスコールのように前触れなく、突然である。さすが独裁者。そしてくじ引きで空気椅子、メロンパン一気食い、コーラ一気飲みなどの過酷な課題が与えられるのである。

オレは見事に課題ナシの当たりくじを引き当てた。ホントだよ。それなのによー、「やったーやったー!」と喜ぶ間もなく、独裁者ノブアツに「はい、ごうちゃんは腕立て伏せね!」だよ。ああ、誰が世界GP500ccクラスでランキング3位、鈴鹿8耐で優勝した男に逆らえるかっつうの。腕立てするしかないじゃんかよーチクショー。速い人には逆らえねぇなぁ……。

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↑ちなみに女子はりんごの皮むき。あぶね。これやらされてたら、びりっけつになったうえ、指血まみれだった……。

ぜってぇ抜く!!

そんなこんなで、最終スティント。オレの目の前には、ドでかい壁がそびえていた。これがまた、リアルにデカい。レプソルホンダのツナギに、ドゥーハンのヘルメット。ツーリングクラブ「Moto Connection」最大の男、ナイトさんである。

実はナイトさんは、イチがついに抜けなかった相手である。ふたりのバトルを見ていると、確かにナイトさんは手強い。恐らく単独走行でのタイムはイチの方が速いが、圧倒的な圧迫感とみなぎる迫力、そして絶妙なブロックラインにより、抜けないのである。

ナイトさんが意図しているのかどうか分からないが、各コーナーで気持〜ち早めにインに着くラインは、まさにブロックライン。何とか扉こじ開けようとトライするイチ。どっしりと動かざること山の如しのナイトさん。ああ悔しくも、ナイトさんの後ろで涙を呑むイチであった……。

……っていうか、実際は周回差はつけてるから、抜かなくてもいいっちゃいいんだけど、抜いてみたいじゃん。どうやったら抜けるのか、試してみたいじゃん。

最終スティントも終盤に差しかかっており、ああっ! ノブさんがチェッカーフラッグを用意しているのが見えた。ナイトさんにどんどん近付くオレ。待って! まだ振らないで! らめー! 振っちゃらめー!

ナイトさんの真後ろに着けた。うーむ確かに手強いラインだ。すげぇ強い! オラさすがにダメかもしんねぇ。でもオラは負けるわけにいかねぇ。みんな、オラにちょっとずつ元気を分けてくれ!! 行くぞ〜、うりゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

抜いた。

しかし、何しろ1ヶ月前のことなので、どこでどんな風に抜いたかは忘れた。

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↑そしてその直後にチェッカー。優勝である。数度の転倒を喫しながらも、勝つことができた。

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↑うええぇぇん! 気持ちいいよう。最高だよー!!

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↑そしてイチは男になり、オレもぜってぇ抜きたかったナイトさんを抜くことができ、さらに過酷な強制労働にめげず(腕立て伏せのこと)独裁者ノブアツをぎゃふんと言わせ、もう思い残すことのない関3であった。

小栗旬より断然カッコいいイチ、そして応援に来てくれたケンケンやshin_gさんたちと、優勝の余韻に浸りつつ話し込んでいると、いつしかみんな帰ってしまっていた。関越スポーツランドは、闇に包まれて、閑散としていた。

関3を終え、閑散。

結局オレは、このダジャレめがけて、約6500文字を費やしたのだった。

関3初代王座に就いたイチとオレ。来年、関3が開催された暁には、ディフェンディングチャンピオンとして参戦せざるを得まい。みんな、オラたちにかかってこい! ただし遠慮がちで大人げのあるレースをな! オラたちは、大人毛なしのツルツルモードだけど。140文字だからこそ、愛のクリックなう→にほんブログ村 バイクブログ バイク モータースポーツへ

おまけその1・リクとの勝負

ハイ、クリックしてくださった方に、素敵なおまけをプレゼント。

レース後のフリー走行で、いたいけな小学生・リクとのバトルになった。リク、速くなってる! 3時間のレースを終えてヘベレケの40歳に迫り来るリク。最終コーナーでオレの背後にぴったり着けたリク。メインストレートでオレのスリップストリームに入ったリク。だけどてめ小学生だからってぜってぇ抜かさせねぇぞリク! 1コーナーの飛び込みで勝負だぜリク! どうするリク!

1コーナーに進入しようかという時、オレの左目の端っこにリクのマシンが飛び込んできた。なぬぅっ! インを突かれた。予想以上に鋭い突っ込みだ! シュワンツ化したかリク! やべぇ抜かれる! 抜かれちまうぅぅぅ、…………アリ?

リクはそのままイン側の縁石にボーンと乗り上げ、跳ね飛びながらオレの視界から消えて行った。転ぶなリク! おまえが転んだら全部オレのせいにされるぜリク!

恐る恐る振り返ると、リク、引っ繰り返っていた。あああぁぁぁ……。

ピットに戻ると、オレを待っていたのはバトルに競り勝ったがゆえの拍手と大讃辞……ではなく、大ブーイングであった。「大人げなさすぎ!」「大人げないにもほどがある!」「ツルツルの小学生相手にムキになってんじゃねぇよ!」という言葉が聞こえたような気がする。

でもいいのだ。リクが頭を突っ込んできた瞬間、オレはリクを「すげぇ!」と思った。「コイツすげぇ!」と。だって、前回はアタックすることもままならなかったリクが、狭くて抜けるかどうか分からないインを目がけて、ものすごい勢いで突っ込んできたのである。間違いなくあの瞬間のリクは、「行ったれーーーッ!」と闇雲だったに違いない。

結果は玉砕で、まだまだオレの方が強いことが証明されてしまった。でも、いいじゃない、いいじゃない。これでいいのだ。

オレはリクに負けたくねぇ。リクもオレをブチ抜きてぇだろう。抜くがいい。抜けるもんならな。ただしリク、もっともっとチャクラを練り込まないと、一生オレは抜けないぜ! だーっはっはっはっはっは!

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↑「おっさんもよう頑張ったな」とリク。今回のリクは、泣かなかった。そしてリクの好きな教科は、体育。サイコーだぜ、リク! 小学生男子はそうでなくっちゃな!

おまけその2・真の大人毛なさ

そして長文にめげず読んでくださった方のために、もういっちょおまけ。

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↑これが真の大人げなさ。ちっちゃ。身長178cmの男が、こんなにちっちゃくなっちゃうのである。畳める部位は徹底的に畳んだこのフォーム。ここまでするー? これを「大人げない」と呼ばずに何と呼ぶのか、聞いてみたいよホントに……。

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そしてクリックしてくれたあなたのために、素敵なプレゼントをご用意させていただきました。当日の模様を、素晴らしい動画でご覧いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=mlpfRONxtc0

あ、かなり他力本願なプレゼントでしたね。りんめいさん、勝手にスミマセン。ありがとうございました。ささ、皆さんもりんめいさんに感謝の意を表して、こちらのボタンにほんブログ村 バイクブログ バイク モータースポーツへをクリックなさい。ささ。

Photo by Ken-Ken

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コメント

はじめましてコンニチハ。

ノブさんのトコから見に来ました。
バイク好きで東京湾で釣り船の雇われ船長している者です。

読んでて楽しくなる日記、素晴らしいです!。

そして簀巻きの件は是非ウチの船で!!。

投稿: KG | 2009.12.24 12:58

いや~、一気に読んじゃいました(^^)ニコ

さすが、さすが、大爆笑でした。

忘れていた闘争本能に火が点きましたよ!

仕事に対しても忘れていた言葉

「負けてくやしい~!次は勝つ!」

いや~ホントにありがとうございます。

そして、バッカモーーーーーーーーーン!!

と言う言葉はイチさんに言っているのではな

く、「俺に言ってくれているのだな」と

勝手に良い様にとらえています。。


これで来年からは全ての面において

覚醒できると思います。。


GOさん、ありがとね(v^ー°)

1、2、3ダーーーーーーー!!!!!

投稿: ナイト | 2009.12.25 02:38

>KGさん
マジですか! マジ船長さんですか! すげー。オヤジに連れられて、鴨居、金沢八景、走水、佐島、木更津、大貫あたりからしょっちゅう船のメバル釣りに行ってましたよ。竿頭でスポーツ新聞に載ったこともありますよ。簀巻きはアレですが、サビキはどうですか!?

>ナイトさん
だめー。闘争本能に火をつけたりしたり、覚醒したらだめー。次、勝てなくなっちゃうから。ナイトさんのブログ、オレのブログネタで盛り上がってるじゃないですか。みんなコッチにコメントせずに、ナイトさんの方にコメントするあたり、人柄というか人徳というか、ダーーーーーーッ!!!

投稿: ごう | 2009.12.26 04:02

返信ありがとうございます!。

マジ、船長です!!。(雇われですが)
金沢八景の隣の小柴港にある釣り船ですよ!!!。

サビキより効率的で大物が狙えるビシ釣りと、
イカとタチウオをやっていますよ~~~♪。

投稿: KG | 2009.12.26 18:48

>KGさん
小柴港! 行ったことある気がします。ビシ釣りってことは、アジですよね? イカとタチウオ! いいないいな。仕立てはやってないですか? 仲間数人で仕立て船なんて、面白そう。いいないいな!

投稿: ごう | 2009.12.29 18:40

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