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鈴鹿に行った

油断していた。床屋据え付けのテレビに映し出されていたのが、無難の代名詞・サザエさんだったせいだ。

サザエさんなら問題ないだろう。サザエさんなら間違いないだろう。安心確実サザエさん。アジアの良心サザエさん。地球の未来はサザエさん。

「子供に『サザエ』って名前を付けるぞ!」
「あらまあ、そんなぁ」
「子供って、実は牛の子でした」
「な〜んだぁ!」

そんな平和一辺倒のサザエさんを眺めているうちに、オレの心はスキだらけになっていた。完全にゆるんでいた。たるみ切っていた。そこを、ヤツらは見逃さなかった。

26時間テレビ&島田紳助。コイツら、手強い──。

サザエさんの後、画面には「三輪車12時間耐久レース」が映し出された。ゴールまで、30分を切ったあたり。タレントが、涙を流しながら三輪車を漕いでいる。島田紳助の絶叫が床屋に響き渡る。

「本当にこの夏の、真夏のお台場に来てよかったと、みんなが感動して涙を流してくれると思ってます」

「だからみんな本当に頑張ってください。もうすぐ終わっちゃいます。みなさんの素敵な夏が終わります。そしてみんなで泣きましょう」

演出し尽くされた涙、そして感動。それが計算だということを恥ずかしげもなく宣言し、なおも涙を誘おうと畳みかける。

「みんなで泣きましょう」だぜ? 「みんなで泣きましょう」って言っちゃうんだぜ?

強ぇ。強ぇよ島田伸助。本名、長谷川公彦……。

ゴールは、午後7時半。鈴鹿8耐と同じ時間に設定されていた。そして番組中、伸助はこうも言っていた。「今日はね、本物の鈴鹿8耐やってるんですけど……」。

さすが公彦。「チーム伸助」監督として、10年にわたり鈴鹿8耐に参戦した男。感動押しつけのテレビ企画とはいえ、根底には鈴鹿8耐に対する敬意があったか。

伸助は続けた。

「本物の鈴鹿8耐やってるんですけど、こっちの方が数倍過酷です」

……。

明けた月曜日の早朝、オレは鈴鹿サーキットに向かった。伊藤真一選手にインタビューするためだ。

優勝候補と目されながら、ペアライダーの秋吉耕佑選手が2周目に転倒。追い上げたものの、9位まで挽回するのがやっとだった。

でも、インタビュー中の伊藤さんは終始ニコニコと楽しげで、さばさばしていて、でっかかった。後片づけの進む鈴鹿のピットのあちこちで、ライダーたちが挨拶回りに忙しい。表彰台に立ったライダーの、主役とも思えない腰の低さ。

「本物の鈴鹿8耐」。そっか、本物ってことだよな。伸助の言葉にも、拾うべきものはあった。

0728
↑新しくなった鈴鹿サーキットに初めて行った。パドックまわりしか見て回らなかったが、期待が大きかったせいか、もうひとつ盛り上がらず……。レースが終わった翌日だったからかな。何だかすごく寂しげだった。

ノブさん、優勝おめでとう! 8耐優勝ライダーとDR-Zで戦ったなんて、やっぱすげぇ。……っていうか、何か間違ってる気がする(笑)。またリクをやっつけに行きますぜ!にほんブログ村 バイクブログ バイク モータースポーツへ

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コメント

あらら、入れ違いだったんですね。
アタシは日曜の朝から夜中まで鈴鹿に、、、、
スタートはパドックの激感S字エリアで見ていたら、なんとまぁ、2周目にアタシに気付いたのかトップのライダーさんがわざわざサンドトラップに入り込んで挨拶に来てくれました。
律儀な選手だなぁとそのあともずっと応援してました。
異様な速さで豪雨の中をかっとんでました。

私はといえばお昼過ぎにケンケン総監督とお食事をしたあと、鈴鹿サーキットをほぼ2周ほど徒歩で周回し、夜9時過ぎにパドックをあとにしました。

ぶったまげるほどのゲリラ豪雨に合計7回もやられました(^_^;;

投稿: わだ | 2009.07.28 22:47

>わださん
いや〜、入れ違いだったんですね! 3ヶ月前。
……返信遅れてすみません……!!

投稿: ごう | 2009.10.30 15:53

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