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骨折の実際

善良なる全世界の市民よ、今こそ、肝心の骨折の話をしなければなるまい。

なお、以下に掲載する画像の数々は、レントゲン写真をプリントアウトしたものをデジカメで撮影したものである。……まどろっこしいな。

今やレントゲン写真もデジタル化されているのだが、それをあえて紙にプリントアウトし、さらにデジカメで撮るという二度手間感がたまらない。いや「感」じゃなくて実際に二度手間なわけだが。主治医に頼めば有償で元データをくれるらしいが、時代は紙だ紙。結局ウンコは紙で拭くんだし。

というわけで、シワが付いていて一部画像は見にくいのだが、藪の中、雨でカピカピになったエロ本を発見し、慎重に、実に慎重にページをめくり、時には狂喜乱舞し、主には落胆したあの懐かしき日々を思い出して、勘弁していただきたい。

01
↑骨折翌日の11月10日、入間市内の病院で撮ったレントゲン写真である。写真左側は正面から、右側は側面から撮ったものだ。スネを通っている太い頸骨と細い頸骨、両方ともバッキリと折れていることがよく分かる。

え? 分かんないって? しょうがねぇ。ズーム、イン!

02
↑正面から。パッキャリ折れてるでしょう? え?「キレイに水平に折れてるね」って? だからそれは紙の折れ目! めんどくさいから修正してないの!! 骨折した現場付近の整形外科で簡単に整復済みのため(要は麻酔なしで引っ張ったりねじったり。思い出しただけでもギョワワワァァァァ!)、これでも頸骨は結構くっついている。折った直後のレントゲンでは、完全に分離していた。左側の細い腓骨も、サックリ折れてるでしょう? とんがってる所、スゴイよね。でも腓骨のこの部分は歩行に何の影響もないらしく、放置。

03
↑横から。なんか正面からよりも悲惨な雰囲気。ザクザクのボロボロだ。特にやっぱり腓骨のササクレ度合いが気になる。肉に刺さらないの? 皮膚を突き破ったりしないの? でも腓骨はあくまでも放置。

04
↑11月14日、創外固定器を装着。正面から見ている。上2本、下2本でボルトオンされているのが分かる。ちなみにレントゲンには写っていないが、上2本、下2本のボルトの間に、樹脂製の本体がある。手術中はレントゲンを見ながら引っ張ったりねじったりして、骨折部をなるべくくっつけたそうだ。言われてみれば確かにくっついている。手術後、このレントゲンを見た主治医のY先生は、「うん、ジオメトリーはいいですね」と言った。オレはサスペンションか。

05
↑ちょっとごちゃごちゃしているが、本体に装着されているボルト類が重なって写っているだけで、これらが全部突き刺さっているわけではない。足に刺さっていたのはあくまでも4本だけ。横からだと腓骨(右側)のササクレ度合いがよく分かる。え? 分かんない? ズームイン!!

06
↑うへええぇぇ、痛そう。実際、しばらくの間はふくらはぎの中でパキパキ動くのが分かった。が、飛び上がるような痛みはなく、「なんか動いてんな」ぐらいの感じ。だけど動くはずのないものが体内で動いてる感触は、すげぇ気持ち悪い。

07
↑ドーンと入りましたぜ髄内釘。12月18日の手術後だ。膝下から足首上まで、頸骨を貫く頼もしいヤツ。上2本、下2本をスクリュー留めしてあり、回旋を防ぐ。下側が1本にしか見えないのは、十字になっているから。

08
↑膝下を拡大。ポチポチ見えるちっさい輪っかみたいなのがホチキス。スクリューの上下にうっすらと丸い穴が開いているのが分かるだろうか? そいつが創外固定器のボルト穴だ。剛性にはまったく関係なく、放っておけば勝手にふさがるらしい。

09
↑骨折部および足首付近の拡大。骨折部が今までになくガッツリとした雰囲気で近付けられているのが分かる。下のボルトのさらに下方、ヒョロッとしたヒモみたいなのが、万一化膿した際に膿を排出するためのドレーン。

10
↑横から見たところ。今度は足首真っ正面からズドンとブチ込まれたスクリューだけが見える。ちなみにオレはスネが長く、髄内釘のサイズ選びに苦労したらしい。「……足、長いンすねェ……。ふーむ?」と、手術室担当看護師のSさんになぜか不満そうに言われたのが軽い自慢。

後は放置だ。放っときゃ骨はくっつく。……よく考えればそれもすげぇな。壊れたバイクは放置しておいても勝手には治らない。絶対に。逆に、今どんなにオレが「骨はくっつきませんように」と祈ったところで、勝手に治っちまうわけである。……なんなんだ? 生きてるってすげぇ。

で、実際にくっつき始めている。1月13日の診察で、初めてレントゲン画像がドドドーンと拡大されており、「うっすら白い膜みたいなのが見えます? これが仮骨です」と言われた。ついに骨がつき始めたのだ! すげぇ! すげぇぞ頸骨!

だがしかし、完全放置だった腓骨の方が、明らかに仮骨の盛り上がり方としてはグレイトだった……。「頸骨は骨癒合しにくい」とは聞いていたが、その歴然とした差にはちょっとばかりガックリきた。

いやいやいや。いいのだ。いいのだ頸骨よ。キミは腓骨ではない。キミはキミのペースで癒合してくれれば、それでいい。あわてることはない。人生、残された時間はそう長くはないのだから。……え? そうなの? じゃ、あわてなきゃダメじゃん。

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↑Y先生いわく、ライダーにとってスネの骨すなわち頸骨骨折は決して他人事ではないそうだ。……いやぁ正直オレにとってはまるっきり他人事だったんだけどね。しかもバイクでの骨折じゃねぇし。でもまぁ、「ふうん、こんな風に折れるんだ」とでも思ってもらえれば。ちなみにオレの折れ方は(予期せぬダジャレ)螺旋骨折って呼ぶんだって。ふうん。知識はいくらあっても足りないし、クリックもいくらしても足りないぞ!

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コメント

お、もう繋がってるじゃん。
ホルヘならもう反対側も折っても平気なくらいハイサイドで飛びまくってる状態ですね。
よかったよかった(^_^)

投稿: わだ | 2009.01.26 20:31

どもども、なかなか骨折の原因は明かしませんね・・・風の噂で耳にはしていますが。

骨は確かに復活しますね。復活して欲しくない位にまで復活しますよ。しまいにゃ、髄内釘を固定してるボルトも覆っちゃうくらいになる。
抜釘の時は、手術っつ~より大工仕事みたいですよ。

それにしても、レントゲン沢山貰えましたね~。小職は、手術前/手術後の計2枚しか貰えんかった…
一枚目のレントゲン写真の右隅に、ちっちゃく“TOYOOKA~~~”と書いてある辺りに、骨折のルーツがあると見たッ!!

投稿: webmaster | 2009.01.26 21:58

>わださん
そうなんスよねー。オレもMotoGPライダーならとっくに走ってるんでしょうけど、残念ながらMotoGPライター……でもないか。なんなんだオレは。

>webmasterさん
抜釘に限らず、整形外科医=大工はもはや定説です。主治医のY先生は、空き時間にリハビリルームに来て100kgのベンチプレスをシューハー言いながら上げてます。TOYOOKAは、入院・手術・通院してる入間市の豊岡第一病院のことです。ルーツはここにはありません。

投稿: ごう | 2009.01.30 22:01

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