日本GPに行った
うーむ、やっぱりGPはいい……。
栃木県芳賀郡茂木町桧山120番地1などというのんびりした住所のサーキットとはいえ、MotoGPはいい……。オレが走るべきなのはここだな。という妄想を改めて強く持った4日間だった。
そうなのだ。走行のない25日からレースの終わる28日まで、4日間にわたって仕事をしてたわけですよ。コースサイドに出て生の走りを見られたのは30分足らず。1、2コーナーのイン側だけだったけど、いやはや素晴らしい。
素晴らしいけど、気付いてしまった。世界でも18人しかいないMotoGPライダーの中でも、レベルには厳然とした差があるってことに。
全日本ロードレースでは「宇宙人」と呼ばれるほど異次元の走りを見せる秋吉耕佑でさえ、いかなる理由があったとしても、予選はビリッケツだった。つまりMotoGPライダーは全員が宇宙人以上の存在、すなわち神としか言いようがない。
だが、神々の中にさえ、レベルに差があるのだ。神になるだけでもそらもう大変なことだって言うのに、神になってなお、自らを高めていかなければならない。恐ろしいことだ。一般人でよかった、と心から思う。
チャンピオンを獲得したバレンティーノ・ロッシは、ズバ抜けた存在だ。バイクに対する理解度、習熟度、やっていることが違いすぎて、もはやライディングを見ていても違和感しかない。よく分かんないのだ。何をしてるのか。
すげぇ。ホントにロッシはすげぇ。ポルトガルGPで、走行を終えたロッシがエンジニアたちに何を伝えているのか、ずーっと聞いていたことがある。その時も涙が出るほどすげぇと思ったけど、自分も走ったことがあるコースでその走りを見た時、改めてスゴさがとんでもないことなんだってことを知ってしまった。
その時に感じたことをベースに、レース直後、バババーッと短文を書いた。ココに掲載されている。わずか306文字。ホントは「200文字で泣かせる原稿を書け」って命令でした。文字数オーバーした上に泣ける原稿でもなくてごめんなさいごめんなさい。ロッシっつう人の端っこをちょっとでも知ってもらえれば、と思ったんだけど……、どうだろう。分かんないな。分かんないや。
レース前にはこんなコラムも書かせてもらったし、当たらずも遠からずって気もするけど、やっぱり分かんない。分かんないから、知りたい。イタリア語を勉強してぺらぺらになって、ロッシにインタビューしたいな。ロッシのスゴさを、オレのような一般人のレベルに引きずり下ろして読む人の共感を得るような安直なやり方ではなく、できるだけストレートに表現してみたい。
決勝日の夕方、MotoGPのパドックを歩いていて、ドクターヘリが離陸するのを見た。「こんな時間に珍しいな。どっかに戻るのかな」と思っていたが、実はそうではなかった。このブログにもたびたび登場しているツインリンクもてぎダートトラックスクールの講師・吉田大佐こと吉田潤さんが乗せられていたのだ。
吉田大佐は、ダートトラックレース中の単独クラッシュで負傷し、意識が戻らずにいる(詳細はココで)。でも何しろ大佐だし、頑健な人だから、きっと復活して笑い話になると信じたい。だが、コンクリートウォールに頭を強打しており、状況はシビアだ。
オレがサーキットを走り始めてからわずか4年足らず。その間に何人も命を落とし、何人も大きなケガをしている。モータースポーツは、常にそういうものなのだ。過酷な現実と向き合いながら、それ以上の素晴らしさを伝えられなければ、オレはこの世界に関わってモノを書いてる意味がないんじゃないか。
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コメント
200文字指定した者です。
今回は、レースの結果が最高だったこともあって、心地よい疲労感の残る仕事だったような気がします。
明日(10月1日)に、ちょっくら電話させて頂きます、用事があるんで。居留守使わないで下さいね。
いままでホントにありがとう。
投稿: webmaster | 2008.09.30 23:04
なんかちょっと最後の方感動しました。泣
吉田さんの具合はどうですか?何か会った事無いですけど何か心配です…
投稿: アクションかめん | 2008.10.01 01:13
>webmasterさん
ど う し て も、過去形でしたか!?
>アクションかめんさん
吉田さんの回復、僕も祈っています。
投稿: ごう | 2008.10.05 10:10