« サーキット秋ヶ瀬に行ってみた | トップページ | 無料の有料放送 »

ブーツを買いたい

オフロードブーツでも買ってみっかと、埼玉県下のとある用品店に行った。

5、6年ぶりかな、行ったのは。店の外観も店内も、時間が止まったかのように何も変わっていない。陳列されているアイテムはもちろん変わっている。オフロード界はロードレース界に比べてオシャレ進化度合いが高いので、もっとモードの香りがしてもいいはずだ。しかし、雰囲気というか空気感がまるで変化していないのだ。時代の流れを完全に飲み込んでいる。恐ろしい店だ。このまま2000年ぐらい不変のまま突き進んでもらいたい。

さて、ブーツの話だ。オレァ、適切なアドバイスを織り交ぜながら小気味よくセールストークをしてくれる店員さんが好きだ。要は「プロの目で選んでもらいながら、納得の行く買い物がしたい」ってところだろうか。しかし某用品店のオヤジに、セールストークの気配は皆無であった。絶無と行ってもいい。ゼロ。まるでナシ。「ええぇっ!?」てぐらい、とりつく島がない。島どころか、そもそも水がない。

オレは今、AとB、2つのブーツの間で悶絶して苦しんでいる。「これこれこういう用途で使いたいんですが、どっちがいいですかね」と振ってみても、「お好みですから」と言われてそれっきりである。そうだけどさ! いや確かにそうなんだけどさ! あああ! 何かこう、プロっぽいアドバイスをオレの耳元で囁いてくれよオヤジ!

しまいには、「ウチには、AとBのどっちにしようか悩むお客さんはいません。みんな指名買いです」。ビシリと言われてしまった。ビシリである。やべオレ指名できねーよ全然。だって悩んでんだもん。ダメじゃん。オレ、この店の客にはなれねーじゃん。

サイズに関しても、ひとつ履いてみて「うん、まずまずいい感じです」と言ったら、「じゃあソレでいいんじゃないですか。ブーツのサイズはフィーリングだから、いいと思えばいいんですよ」で、終了である。オレ的にはそのワンサイズ上と下を履いたうえで、「ああ、やっぱりコレなのね。オレにぴったりなのはやっぱりコレなのね〜」という選び方をしたいのだ。なのになのに、何かこう、とろけさせるな吐息をオレのうなじに吹きかけてくれよ、オヤジ!(ちょっと違うな……)

そんなやりとりをした後、「じっくり考えてみたらいかがですか」と突き放され、放置。オヤジはオバサンと帳簿のやりとりを始めてしまった。

というわけで、どうにも気持ちが盛り上がらず、結局手ぶらで店を出てしまった。いや別に、オヤジが悪いわけじゃない。むしろ正論を言っているような気がする。実際、オヤジとのドライなやりとりは、まったくイヤな感じがしなかった。悪いのはオレだからだ。自分で考えて、自分のフィーリングに身を任せ、自分の意志で決め、自分で買う。そんな主体的な行動ができないオレが悪いのだ。

いつの日か、「コレを買う。誰が何と言おうと、コレを買うのだオレは!」と斬鉄剣なみに強固な決意をして、再び某用品店の扉を開けよう。そしてオヤジに、「オヤジ、コレをくれ!」と一言だけ伝え、ビシイイィィッと人差し指で商品を指さし、無言で金を払って、再び扉を開けて店の外に出よう。その時、オレは何かひとつ人生における大きなステップを上がれるような、そんな気がしてならない。

|

« サーキット秋ヶ瀬に行ってみた | トップページ | 無料の有料放送 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91489/17220792

この記事へのトラックバック一覧です: ブーツを買いたい:

« サーキット秋ヶ瀬に行ってみた | トップページ | 無料の有料放送 »