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ノリック、パッシングについて語る

「どーしても前のバイクを抜けないまま終わっちまっただよ〜。レースはゆるぐねな。ゆるぐね」と秋田人化しながら、ノリックにレース報告をした。

「んだば、状況にもよるけど」と前置きしたうえで、ノリックはこう言った。

「抜く時は、とりあえず1、2周様子を見て、自分はどこが相手より速いかをキッチリと探る。自分の中でパッシングポイントを決めてからは、何周も費やさないこと。『この周だ!』と決めたら、パッシングポイント手前のコーナーをキレイに立ち上がって、とにかくピッタリと真後ろにつける。そしてズバッと勝負をしかけるんです」
「あぁ……。言われてみればピッタリ真後ろにはつかないままだった。ダラダラと抜こうとしてたな……」
「でしょ? それじゃ抜けないッスよ」
「筑波だとどこがパッシングポイントなの?」
「うーん、難しいんですよね〜筑波は。2ヘアで抜いてもたいていバックストレートで抜き返されるし、1コーナーはブラインド気味だから思い切りにくいし、1ヘアは手前のS字が結構いやらしいし……」
「抜くとこないじゃん」
「そうッスね〜。でもやっぱ、1ヘアになるのかなあ。いずれにしてもちゃんと真後ろにつけないと、どこでも前に出ることはできないですよ。……フフフ……」
「あ、笑った! 笑っちゃったねオレの不甲斐ないレースを!」
「いやいや、オレの初めてのミニバイクレースを思い出しちゃって。オレ、練習ではすげー速い速いって言われてたんですよ。それなのに、新東京で初めてレースに出た時、予選落ちしたんです。予選っていっても、単独のタイムアタックじゃないから、要はレースみたいなもんで、やっぱり前のバイクを抜かないといけない。それができなかった」
「ノリックでも!?」
「そうそう」
「ノリックでさえ!?」
「そうそう」
「なんだ〜、ノリックでもそうだったのか。そっかそっか。なんだなんだ。わっはっは。だーっはっはっは」
「でも、そこからの学習の速さが違うんだな(笑)。予選落ちしたレースの後、大ちゃんや(亀谷)長純、(武田)雄一たちと知り合って、練習走行が終わってから仲間内だけで模擬レースをしまくったんです。抜いたり抜かれたりをさんざん繰り返すことで、レース勘が身に付いたんだと思う」
「ふうん。ミニバイクレースでもやろっかな。そうだ、『チームノリックジュニア』に入ってあげよっか?」
「『入ってあげる』なんだ(笑)。なぜか立場強いんスね」
「あとさ、あとさ、スタートがイン側だったんだけどさ」
「ああ、こうなっちゃってああなっちゃったんでしょう?」
「そうそう! まさにソレ。でさ……」

ノリックに、オレの筑波TTにおけるダサレースの話を延々と聞かせ続ける……。たまらない……。
そういえば、2004年の冬、ノリックがほとんどノーマルのYZF-R1で筑波を走っているのを見た時、オレは信じられない光景を目の当たりにして、思わず目をシバシバさせてしまった。彼は何とS字の両方のクリッピングポイントで膝を擦っていたのだ!

「やっぱS字で膝なんか擦らないよ!」
「ええっ、今回も擦らなかったの? おかしいなあ」
「おかしいのはそっちだよ!」

……当面の目標は、S字での膝擦り、か……?

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