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初レース!

人生初となるバイクレースにエントリーしました。筑波ツーリスト・トロフィー in OCTOBER。僕が出たのは600がメインのNMクラスです。

学生の頃にレーシングカートをしていたので、レース経験そのものは何度かあります。でも、相当前の話だし、何しろバイクでのレースは初めて。正直、分かんないことだらけですが、決まった以上行くしかありません。

race

レースは10月1日(土)。その前々週が日本GP、前週がマレーシアGPと仕事が立て込んでいたこともあって、何も準備ができないまま、レースウィークになってしまいました。

とりあえずレースに出られる(=車検に通る)ように、バイクを仕上げないことには話が始まりません。レギュレーションを読むと、自分のYZF-R6では、まずオイルキャッチタンクを付けなくてはならないようです。幸い、だいぶ前にヤフオクで買ってあったので、モノはあります。でも付け方が分かりません。RC SUGO キットパーツマニュアルには、装着後の写真がペラリと1枚載っているだけ。「これ見りゃ分かるだろう」的突き放し感で、僕にはさっぱり分かりません。

世話になっているYSPに電話して相談してみたところ、「RC SUGOに電話してみたら?」といわれ、まずはRC SUGOに電話。定休日だったのか誰も出ず、キットパーツマニュアルにもう1つ出ていた、おそらく製造元と思われるYECに電話しました。

すると、「ケッ! このドシロートが!」とはまったく言われず、涙が出るほどていねいに装着の仕方を教えてくれ、ついでにタンクの脱着方法も教わって、ちょっとモチベーションが上がってきました。

でも、装着のチャンスはレース前日の特別スポーツ走行の時しかありません。特別スポーツ走行、略して特スポは、レースに出る人が走れる枠で、今回は午後1時半から。でも、早めの9時頃に筑波入りして、装着を開始しました。タンクを外し、キャッチタンクの装着位置(03R6の場合、シートカウル内)を決め、ホース類の取り回しを決めて固定し、再びタンク装着。ていねいに説明してもらえたおかげで、割とすんなり、1時間ほどで作業は終了しました。あとは実走してみて、不具合がないか確認すればオッケーです。

走行時間が近づき、バイクを改めてチェックしていて、ギャーーーーッ! 気付いてしまった!! スプロケットガードを装着してねーじゃん! スプロケガードがなければ、車検は通りません。スイングアームのスプロケガード用穴にP-LAPのセンサーを装着していて、すっかり忘れていました。

困った時のD's頼みで、とりあえずD'sに行ってみました。汎用スプロケガードがいくつかあったので、何とかなりそうです。とりあえずは走行時間が迫っていたので、走り終えてから考えることにしました。

特スポの走行自体は、久々にまったくの単独行だったし、レース直前で転倒してもいいことはないので、抑えめに。思っていたよりも走っている人は少なかったけど、ずっとパスするばかりだったので、「ビリにはならないかなあ」と思いましたが、自信はありません。タイムは1分6秒6で、とりあえず自己ベストから0.18秒落ち。キャッチタンクの不具合もなさそうだし、走りはこんなところでしょう。

問題はスプロケガードです。改めてチェーン&スプロケ周りを採寸し、取り付けのアイデアを練ってから、再びD'sへ。汎用のスプロケガードを購入します。R6のスプロケガード穴は地面と水平方向に空いているので、エーモンのステーなどを買って切り曲げし、ボルトオン装着することにしました。

買い物を終えてサーキットに戻りましたが、スプロケガード装着の前に、今度はタイヤ交換です。レース当日でも交換可能ですが、バタバタしたくないので、この日のうちにやっておきたかった。ホイールを前後外し、BSのタイヤサービスに持ち込みます。で、新品に組み替えてもらい、再び装着です。フロントホイールはスムーズに装着できたのですが、リヤがなぜかなかなかうまくはまらず、はまってもかしいでしまい、何度かやり直してようやくキレイに付きました。

この時点で、時刻は午後4時15分。実は午後4時から30分、スタート練習というのがあったので、どうしても参加したかった僕は、あわてて着替え、残り10分というところでスタート練習を3回ほど行いました。R1の人との練習になりましたが、ほぼ同じぐらいのタイミングで1コーナーに入れたので、まずまずといったところです。

その後、じっくりとスプロケガードを装着し、その他ブレーキ周りの整備などを行って、気付いたら真っ暗な筑波には僕1人。ツーリスト・トロフィーでは、前日から準備している人は少なく、ぶっつけでレース当日を迎える人がほとんどだとか。警備員のおっちゃんには申し訳なかったけど、気が済むまで作業させてもらい、午後8時近くになって、ようやくサーキットを後にすることができました。

レース当日は早めにサーキット入りしたいので、帰宅して寝たのか寝てないのか分からないままに、午前4時に出発。6時頃、筑波に到着しました。いつもの練習走行とは違い、Aパドックにクルマが乗り入れられないので、Bパドックでバイクや荷物を下ろし、Aパドまで運びます。S総監督、Tちうに手伝ってもらいながら、Aパドに基地を作りました。途中からMさんまで来てくれて、賑やかな中、準備を進めます。

そしてまずは恐怖の車検です。が、前日の準備と、みんなが手伝ってくれたおかげで、まったく問題なくクリア。拍子抜けしてしまい、もう一仕事終わった気分でした。

9時50分、いよいよ予選開始です。予選は15分を走り、ベストタイムでスターティンググリッドを決めます。走行直前には突然Nさんまで顔を出してくれて、気合いが入りました。全然緊張しなかったのが、自分でも不思議です。新品タイヤ、しかも未経験コンパウンドという不安も若干ありましたが、ここまで来たらもう行くしかないでしょう。

普段の練習走行では、最初の数周は1分20秒台でゆっくり走るのですが、Tちうに貸してもらったタイヤウォーマーのおかげで、最初からガンガン飛ばせます。P-LAPがタイムを計測しないので何秒ぐらいで走っているのか自分では分かりませんが、バンク角の感じからすると、そこそこ乗れていそうです。今回はF/Rともミディアムコンパウンドで、「どうかな〜」と思っていましたが、特にリヤタイヤの安心感が強烈で、アクセルを開けた瞬間の食いつき感がバツグン! まったく不安がなかったし、「手伝ってくれたみんなのためにも……!」と、自分自身、結構頑張りました。

15分で14周し、走行を終えてピットに戻ると、僕が筑波を走るようになってからずっとアドバイスしてくれている筑波スタッフのHさんがやってきて、「5秒台だよ!」と教えてくれました。自分では、タイムうんぬんより「頑張れた!」という充実感でいっぱいだったので、5秒台はさらにうれしいボーナスという感じでした。

今年4月に6秒4を出してから、ずっと足踏みしていましたが、ようやくその壁を越えることができて、素直にうれしかったなぁ。みんなも喜んでくれたので、よかったです(小学生の作文かと)。しばらく経って正式なリザルトが出ました。タイムは1分5秒823で、ポジションは28台中10番手。

決勝までは4時間近く空くので、ちょっと昼寝したりして、のんびり過ごします。そして午後2時すぎ、決勝レースが始まりました。エアコンが効かずクソ暑いVIPルームでブリーフィングを終えると、改めて装具を整え、グリッドにつきます。Tちうがみんなに指示を出し、S総監督、Mさんもグリッドに来てくれました。Nさんはコースサイドでカメラを構えているはずです。

グリッドでは、なんかもうゲラゲラ笑ってばっかりで、全然緊張せず……。でも、あまりに緊張感がなさすぎて、スタートではなぜか周りに遠慮気味になり、ちょっと出遅れました。前日のスタート練習の6割ぐらいの出来だったかな。でも1コーナーではインベタのラインが空いていたので、そこそこ挽回しながら第1ヘアピンへ。

まだ団子状態で、僕はアウト側にラインを取っていたのですが、目の前のバイクがハイサイドで転倒! 進行方向にバイクとライダーが滑ってきて、どうにも行き場がありません。「バイクと人、早く離れてくれ〜!」と願いましたが、なかなか離れず、結局滑ってきたバイクにドーンとフロントをぶつけ、グラベルにコースアウト! 「くっそー、オープニングラップで終われるか!!」と気合いを入れて立て直し、何とかコースに復帰しましたが、かなり後方に下がってしまいました。

接触したのでバイクの状態も気になりますが、ストレートも真っ直ぐ走るので、あまり心配しないことにして、「くっそ! くっそ! くっそ!」と、必死に追い上げます。転倒の混乱で、速いライダー、遅いライダーが入り交じってしまいました。さらにCX立ち上がりでも転倒があり、荒れたオープニングラップです。そんな中でも、トップ集団が離れていくのが見えたので、「とにかく早いうちに前に出ておかないと」と、どんどんパスしていきます。

少しレースが落ち着いた頃、CBRの後ろにつきました。こっちの方が速そうだったので、どうパスしようか考えているうちに、混乱で後方に下がっていた「速いライダー」に、2台まとめてパスされました。年式違いのR6に見えたので、「絶対追いつきたい!」と、目の前のCBRをパスすることに集中します。でも、それほどタイム差はないようで、なかなか前に出られません。

数周様子を見ているうちに、CBRは進入のラインがタイトな割に、立ち上がりが大きくはらむ傾向に気付いたので、ブレーキング勝負ではなく、立ち上がりで前に出ることにしました。そして狙い通り1コーナーの立ち上がりで、ようやくCBRライダーをパス! 気合いを入れ直して、先行していったR6を追いかけます。

でも、頑張っているつもりが、徐々に小さくなっていくR6。後で聞いたら僕より1秒ぐらい速いタイムで周回していたようで、ちょっとずつ、ちょっとずつ離されていきます。最終コーナーを抜けた時、前方のR6が1コーナーに入っていくぐらい離れて、すっかり集中力が切れ、「早く終わんねーかなー」モードになっちゃいました。

たちまちタイムも落ちたようで、今度は後ろから攻められ始めました。「さっきパスしたCBRかな」と思いつつ、若干タイトなラインに変更。どのライダーか分からなかったけど、一度2ヘアで仕掛けられましたが、オーバースピードで真っ直ぐ行ってしまったのが見え、何とか抜かれないままチェッカー。予選タイムをちょっとだけ上回り、ベストは1分5秒746。順位は完走24台中9位でした。

クールダウンラップを終えてピットに戻ると、S総監督が抱きついてきてくれました。自分にとっては、スタートに出遅れ、混乱に巻き込まれ、集中力が切れ、そして何と言っても速いR6に突き放されたという不甲斐ないレースだったのですが、みんなが「いいレースだったじゃん!」と言ってくれたのがうれしかったです。自分としては後悔するばかりだけど、楽しんでもらえたのなら良かったかな〜。

Tちう、S総監督、Mさん、Nさん、それから筑波スタッフのHさんの助けなしに、こんなにスムーズにレースはできなかったと思います。どうもありがとうございました!!

でもホント、悔しいな! 今度エントリーする時があれば、集中力が途切れないように、レース周回数をフルに全力で走れるように、もっともっとメンタル面の準備をして臨みたいと思います。

【Tsukuba Tourist Trophy in October NM Class】
Machine : YZF-R6(03)
Tire : F/R Bridgestone BT-002(Type 3)
Qualify : 1'05.823 10th
Final : 1'05.746 9th

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