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リブ・タイラーからの電話の巻

突然なんだけど、オレ、自宅の電話を使って、自分の携帯に電話することが多いんだ。

なんでかって? どっかいっちゃうからだよ。たいていバイブ(って呼ぶんですか柏原芳恵みたいですね)になってるから、それでもなかなか見つけられないんだけど。

どっかで「ヴー、ヴー、ヴー」とかいって、そのうち自分の振動でゴトッと落っこちるのを待つ。落っこちると、
「あ、このやろうこんな所に!」
「てめぇ新聞の間なんかに潜みやがって」
「出てくるんじゃねえよ」
「あっち行けよ」
「帰れ帰れ、実家に帰れ」
「どうしても着いてくんのかしょうがねえな」
「困らせるんじゃねえぞ」
「黙ってろよ」
「鳴るなよ」
と、しかたなく連れ歩く。携帯も心なしかうれしそうに、オレの3歩後ろをそそくさと着いてくる。

「あの、ちょっとよろしいでしょうか」
「なんだてめえ話しかけるんじゃねえよ」
「そ、そうでした、ごめんなさい」
「家を出る時、オレはおまえに何て言ったよ?」
「あの、黙っていろ、と……」
「だよな? 分かってるじゃねえか。こう見えてもオレは忙しいんだ」
「はい、しかし……」
ぇ携帯の分際で“しかし”だぁ?」
「あ、いえ、リブ・タイラー様からの着信でしたので」
「もう~、それを先に言ってちょうだいよ携帯ちゃんも意地悪なんだから~。かけ直しちゃって、今すぐかけ直しちゃって」
「プルルル」
「あ、リブちゅわ~ん? 今日? ヒマヒマ。これから? 全~然OKよ~ん。うん、じゃあ西武池袋線所沢駅西口のロータリーで。チャオ!」
「ご主人様、顔の長い女性がお好きで?」
「うるせぇよてめえ用事済んだら3歩下がってろこのやろう」
「失礼しました。しかしリブ様のお父君、ねぇ。リブ様もいずれあのようなお姿に……」
「そうなんだよそれがちょっとネックだよな……って、てめえブッ壊されてぇのか」
「あひゃあ、ごめんなさい。あ、電話です電話。リブ様から電話」
「ほ、ホント? 出る出る。今すぐ出るよ~んもう携帯ちゃんのお・か・げ!」

……なんだ? この寸劇は。オレは何が言いたかったんだ? 分からないなあ。とにかく携帯が見つけにくい、と。ないと気になるし、あったらあったで、なんかいまいましい、と。電話がかかってこないとちょっぴりさみしくて、かかってくると、それはそれでうるせぇ、と。複雑な気持ちである、と。そんなことが言いたかったのかな? オレは。

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